旧八重歯

さよならやえば

神様とお話したはなし



ここ何年かやっぱり何があっても横尾くんが一番だったし、一度だけ降りようと思った時も横尾くんもキスマイもなんにも悪くなくて好きは平等で、ただただ私の事情だったので、宗教というのはなかなか抜けれないものなんだなと思う。



横尾くんは神様です。


これを多分本人がオタクが言ってることを知ったらめっちゃ怪訝な顔でキモがる。めっちゃ想像つく。

でもあんなにアイドルとしての人生を見守りたい人今後出てくるのかな?歌も歌えないしダンスもできないし何言ってんのかわかんないし気分屋だし…タレントとして致命的なものしかない彼が今や東京ドームを埋めるまでのアイドルになってるのはシンデレラも青ざめる。

殺処分される犬達が渡る床を「冷たくて悲しい」と泣きながら言っていた横尾くんは私の神様。

横尾くんという物語が好きなんです。



そんな大好きな横尾くんとお話ができると聞いて始発の電車に乗って仙台まで行ってきました。


ここで言いたんだけど私は全然マゾヒストじゃねーのよ?好きな人には優しくされたい…。

醜い見た目だけど大好きな横尾くんに「好き」を「きちんと取り合ってもらえる」女になりたかった。だから普段ぐるぐる巻いてる巻髪もとってゴツいMA-1をぶっ飛ばしてキャメルのコートを着たし爪も磨いてクリアなものだけにした。私の女である唯一のポリシーの赤リップも封印した。ママが「あんたいつもオカマみたいなメイクしてるから」ってお誕生日にもらったYSLのうっすいピンクの口紅を塗ったら何となくやっとスタートラインに立てた気がしたんだよ。

でもピアスはオレンジにした、意地です。あとカラコンは許して欲しい。



野ざらしの仙台で4人がボロいトラックの中でお喋りしてるのはなんとなくキスマイ担としてのプライドが傷ついたけど、でもそこまでしても売れたいし一位になりたいし売上という目的だけどオタク会いに来てくれたの嬉しかった(私は会いに行ったんだけど!?)



公録が終わっていよいよハイタッチ会。

なんだか自分が死刑台に進むみたいに感じる。

進む列が早い、怖い、どうしよう、と友達に言ったら友達もどうしようって言ってた。

列が前方になってきた時、陽気な足取りで出てく女の子たちの影に仕切りからひょこっと飛び出した横尾くんの手が見え眩暈がする。泣きそうだった。

でも横尾くんは絶対泣く女が嫌い。キスブサだっていつも泣いてる女に「泣くな」って言って最下位を取ってるような人だ、泣いちゃだめだ。「泣く女は嫌い」ってうわ言のように呟いたら友達が一生懸命励ましてくれた。


あと2人、千ちゃんの顔が見える。こんな時にもキスマイで一番顔が好きな男は綺麗だ。

前の人が進んだ。前の女の子がすばやい足取りで進むのにびっくりして入口で急いで深呼吸をしてたら千ちゃんと目が合った。ハイタッチの手の準備をして私を待っててくれた千ちゃんに感動し、ニカちゃんにはお疲れ様、という言葉もかけられた。


ニカちゃんの手を離れて前を向いた瞬間綺麗なお顔の宮田くんの影に大好きな人がうつった。泣きそう!でも耐える。頑張る。宮田くんのおててからパワーをもらったような気がする。



そしてとうとう横尾くんの目の前に来てしまった。言いたいことは決めてある。ここまではわりと冷静だと錯覚してた私は「横尾くんの、」と切り出したところで、でもやっぱりだめで、うっと言葉に詰まってしまった。

もう駄目だ。おしまいだ。

剥がしの手が肩を触った。


その瞬間横尾くんが真剣な顔で「うん、」と頷いてくれたの。

駄目だよ、横尾くんにどれだけ助けられてきたの私。言わなきゃ。

泣いてる場合じゃない。



そう、泣いてる場合じゃねえんだよデブ!!!!!言えや!!!!!



突然キス担特有のヤンキー思考になった私は笑顔で「横尾くんのおかげで人生楽しいです!ありがとう!」と言えました。

一息で言いました。泣きませんでした。


横尾くんへの言葉を新幹線に乗りながら考えてる時、何となく「あなたのおかげで辛いことを乗り越えられた」系はやめようと思ってた。

だって横尾くんはマイナスをゼロにする男じゃない、ゼロをプラスにする男。

それは彼のお仕事履歴を見れば一目瞭然じゃないか。横尾くんのおかげで私は人生幸せなんだ、ゼロから生み出してくれたんだ幸せを。

それからありがとうは言おうと。

横尾くんの好きな言葉。



横尾くんは勢い任せで言った私の言葉をもう1度「うん、」と聞いてくれたあと眉をちょっと下げてふにゃあと笑って、それから「ありがとお」と舌っ足らずに言ってくれた。

感動よりも先に(この顔どっかで見たことあるなあ)と思ってたんだけどすぐに思い出した。

横尾くんから初めてファンサもらった時のお顔だあ。


アリーナの端っこでうちわを持ってる私と友達にありがとお、と言ったその顔と私の目線まで腰を下げて手を触れてくれてるお顔。同じだった。

私が手を離すまでずっと目を見て手を合わせてくれて、全然手が離れないのでこれ以上見てると本当に泣いてしまいそうなので自分から手を離しました。

終わった瞬間泣き崩れた私を引きずって喫煙所に連れていってくれたフォロワーありがとう、あの時ほど不味いタバコはこの先無いだろうな。


5秒か、6秒か。そのくらいの時間のお話だし特別良い対応をされたというわけではないとは思うけど横尾くんが感謝を伝えられる人間として認められたのがとっても嬉しかったよ。世界中で5秒の時間をくれて本当にありがとう、ありがとう以外に言葉がない…。



歌も歌えないしダンスもできないし何言ってんのかわかんないし気分屋だし、でも人のことを一番に考えれて子供みたいででも30歳の男性でそんな横尾くんが大好き!!!!!大好きなんだよーーーーー!!!!!


俳句のなっちゃん先生が「横尾くんは自ら飛び込んで旅をしてるような俳句を書く」と仰ってたけど横尾くんが好きな気持ちはまさに旅のような気持ちだなあと思えた、そんなイベントでした。




真面目ポエマーすぎてウケませんか?不真面目な話すると横尾くんめっちゃ肌荒れヤバくてウケました、人間だーwwwwwwゲラゲラ。タバコやめなね(お前が言うな…)